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プー あくまのくまさんのHIのレビュー・感想・評価

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)
1.5
100エーカーの森でプーさん達と交流していたクリストファー・ロビンは、成長して医学の道へ進むため森へ行くことはなくなった。数年後、婚約者を連れて久しぶりに訪れるが、そこにいたのは、クリストファーに恨みを募らせ人間狩りを生業とする異形のプーとピグレットだった。

アラン・A・ミルンの児童小説に出てくるウィニー・ザ・プーとその仲間たち。ディズニーのアニメ版が有名でグッズ展開・アトラクション化になるほどの人気キャラである。
この度、著作権切れのパブリックドメインを迎え「誰でも好きに使いたい放題」になったが故に製作された問題作。

情報解禁の時点で一部界隈で物議を醸して話題となり、ある意味楽しみにしていたので公開初日の仕事終わりに鑑賞しに行った。
悪ふざけのネタ映画だと観る前から分かりきっているので正規の料金を払う気にならず、某サービスのポイントを使って実質タダで券を購入。
劇場はカップル、ソロの女性、女子高生の集団で溢れてなかなかの混み具合だった。明らかにネタ映画だと皆分かった上で来ていたな。

配給はB級ホラーでおなじみアルバトロス社。「正規の鑑賞料金で観なくていい」と言いたい。こんな内容、15分のショートフィルムで十分じゃねーか!
プーさんはクマのマスクを被った変態で、ピグレットはブタというよりも凶悪フェイスのイノシシでグロい造形、可愛さゼロ。
「クリストファーに捨てられて心が荒んで怪物に…」とかいう「悲しき過去」を背負わせているが、やっていることは快楽殺人。クリストファー・ロビンを拷問し、森の貸し別荘に来た女子グループをドッタンバッタン惨殺祭り。安っぽいCGを使って頭部破壊をエゲツなく見せる。PG12でいいのかなぁ。
ストーリーなんてあって無いようなもの。ラストの展開は救いが無くて「なんじゃこりゃ!?」となる。

「愛されキャラをこんなに気色悪くしてみました、テヘペロ♪」なノリを看過できる人なら楽しめるかも。個人的には、生存者を助けようとした荒くれ男どもがグッチャグチャにされるところが面白かった。

いかにもB級な短さのエンドロール終盤に"will return"の文字。続編の製作が既に決定しているらしい。悪ふざけにも程があるだろ
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