MasaichiYaguchi

プー あくまのくまさんのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)
3.0
A・A・ミルンによる原作の著作権が2022年1月をもって消滅し、公有財産になったことでイギリスのジャグド・エッジ・プロダクション、リース・フレイク=ウォーターフィールドの監督・脚本・編集・製作でホラー映画化された本作は、クリストファー・ロビンに森に置き去りにされ、自ら食料を調達しなければならなくなったプーさんとピグレットが、残忍な人間狩りを始めるさまが繰り広げられる。
楽しい冒険に満ち溢れていたかつての日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットらを森に残し旅立ってしまう。
時が経ち、婚約者のメアリーと共に100エーカーの森に戻ってきたロビンだったが、そこで目にしたのは血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿だった。
ディズニーによってアニメ化されたプーとピグレットのキャラクターを完膚な無きまでに破壊し、従来のプーのファンから悲鳴が聞こえてきそうな本作だが、或る意味、ここまで偽悪的だとアンチファンタジー作品だと言えるかもしれない。