かずぽん

プー あくまのくまさんのかずぽんのレビュー・感想・評価

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)
1.5
【怒りすら感じる作品】

監督:レイズ・フレイク・ウォーターフィールド(2023年・英・84分)
原題:Winnie-the-Pooh:Blood and Honey
原作:A.A.ミルン『クマのプーさん』

原作者がこの作品を知ったら、きっと悲しむだろう。今頃、草葉の陰で泣いているかも。私は、悲しいのを通り越して腹が立ってきた。
クリストファー・ロビンやプー、ピグレットの名前を借りただけの「スプラッタ・ホラー」だった。“100エーカーの森”は、いまや「バラバラ死体」が見つかる不気味な森と化している。
物語冒頭で、クリストファー・ロビンが大学に行くことになり、置き去りにされたプーたちは生きていくための糧として、真っ先にイーヨーを殺したことになっていた。そもそも、彼らは“ぬいぐるみ”だったはず。
劇中、ロビンが「君たちのことを理解出来るのは僕だけだろ?連れては行けなかったんだ」と言い訳していた。この言葉を聞いて、この物語ではプーたちは“ぬいぐるみ”ではなくて“半獣”に設定を変えられたのだなと理解した。でも、だからって受け入れられるものではない。
「あのプーたちに、一体何してくれとんねん!」一応最後までは観たけど、こんな不愉快で苦痛な作品は、そうそう無いぞ。
かずぽん

かずぽん