タカナリ

警視庁物語 逃亡五分前のタカナリのレビュー・感想・評価

警視庁物語 逃亡五分前(1956年製作の映画)
3.4
シリーズ第1弾。
深夜に起きたタクシー強盗殺人を捜査する警視庁捜査一課の奮闘が描かれた作品。

シリーズとは知らずに見たんですが、結構楽しめました。60分ほどの作品なのでサクッと見れました。

殺人事件の現場に野次馬いすぎ、ホテルは警察に無条件に宿泊者の情報明かすなど、今見ると違和感がすごいんですが、当時はこれが普通だったんでしょうね。
昔も今も変わらないのは、足での地道な捜査ですかね。聞き込みはやっぱり大事。
犯人取り逃がしたのを報告されて、「バカヤロー!」と怒ってすぐに謝罪したのには好感が持てました。

ただ、警察による捜査から犯人逮捕を中心に描いたせいか、犯人側の動機が深く描かれていなかったので、少しモヤモヤしました。「殺人をした理由」というのは分かりましたが、「そこまでする必要があったのか」というのが疑問。「もっと深い理由があったのではないか」とか考えてしまいました。
そこを深く描いていれば、受ける印象も違ったかも。

映画というよりかは、テレビドラマを見ている感じに近かったですね。
機会があったらシリーズの別作品も見てみたくなりました。