ぐだぐだ

わたしの魔境のぐだぐだのレビュー・感想・評価

わたしの魔境(2022年製作の映画)
3.0
うーーーーーーん、、
ドラマパートが私のオウム理解と違った…。

襲撃をする人たちの正義感(自己正当化)が足りないと思う。
いろんなインタビューやルポを読んで描いている私の中のオウム実行犯たちは、襲撃前から「俺は何をしているんだ…」と言葉にできるような人ではなくて、
良心の呵責や疑いや迷いがあっても「それを感じることこそが弱さなのだ、悪なのだ」と信じている人たち。
迷いが出た仲間にかける言葉は「やらねばグルに何をされるか!」なんて世俗的な利己的なものではなくて、「やらねば輪廻から逃れられない、お前のためらいで世界が悪に染まり父を救うこともできない」だと思う。

オウムの先輩サマナが言う「金を儲けても諸行無常、人との繋がりが愛別離苦を産む」っていう指摘はたしかに真実だからこそ、「そこから救われなければ、みんなを救わなくては」っていう切実な思いが暴走した面が大きいのではないか。

インタビューパートは興味深かった。
特に女性たちの証言。
すごく主観的でオリジナル。
全ての執着から逃れてグルに帰依することを目指したはずの新美が、信仰を捨て愛別離苦の中で死んだことが恵まれすぎているようにも、むごいことのようにも感じられた。
ぐだぐだ

ぐだぐだ