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大いなる運動のmingoのレビュー・感想・評価

大いなる運動(2021年製作の映画)
3.7
ヴェネチアオリゾンティ審査員特別賞。標高3600メートルに位置するボリビアの首都ラパスに鉱山労働者の失業デモと共に7日間歩き続け到着したエルダー。高度の気候や気圧により謎の咳をして肺病の様な状態となってしまう。呪術師?のマックスは薬草や呪いでエルダーを癒そうとするといった物語だが、そんなマックスがラパスを崩壊させると恐れる悪魔はラパスに流入してきた「都市」でありさらにそこから流入してくる「人」を含めた近代的なモノ全てを意味している。青年エルダーの悪夢は都市と混濁しマックスがエルダーを救うことにこの映画の肝がある。ラスト高速で金銭のやり取りや歩行や運搬などがモンタージュされ、それは大いなる運動を繰り返す都市の人々の姿。
ちなみに私も今1ヶ月咳がとまらないのです
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