精肉店を営む夫婦のバンセンとソフィーは、覆面のヴィーガン集団に店を荒らされ、そのうちの一人を殺めてしまう。処理に困ったバンセンは、死体を解体してハムにしておいたが、ソフィーが誤ってそれを販売。しかし、人肉は大好評。絶品と噂は1日で評判は広まり…
ぶっ飛んだストーリーで思わず手が伸びた作品ですが、面白かったです。黒い笑いが飛び交うような作風ですが、その大胆で最低なストーリーと、人道から逸れたキャラを演じる役者のリアルな演技、テンポ感が良い。このカニバリズム的コメディにドン引かないのは、監督の手腕なんでしょうね。普通に笑いました。
自ら手を汚さず、悪魔の囁きをするソフィーと、妻との関係性を修復すべく実行に移す自分と、それに懐疑的な自分で揺れ動くバンセンのコンビが良いですね。
主人公夫婦が、敵役っぽい立ち位置にできそうなキャラクターっていうのがまた面白い。
また、出てくるヴィーガンも個人主義を押し付けてくるような人達ばっかりなのがまたいやらしかったです。偏見に問いかけてくるような感じがもう黒い。
あと曲の使い方がズルい。
