このレビューはネタバレを含みます
なんでこんな内容なのにクスっちゃうんだろう…
と自分の中で戸惑いを感じるほど、『笑い』に関しての巧妙な仕掛けが色々施されてて正直、上手いな~と思った1本です。
主役である肉屋夫妻がやってることは完全な連続殺人。しかも、殺した肉を解体・加工して販売するという、犯罪史に刻まれてもいいくらいの犯行です。
こんな通常だとドン引きブラックな内容を笑いに転換してるのが、自分にはなかなか衝撃で面白かったです。
ヴィーガンが世間に認知されてるこの時期も良かったのかもしれませんね。ケンカ売りすぎw
夫妻の現状の悲惨さと、過激ヴィーガン共の悪行を見せることで
殺人に至るまでの背景を作り上げる。奥さんの方は元から素質ありそな感じだけど旦那さんは最初抵抗あって徐々に手馴れていく様子も面白いね。
殺人&解体はグロ描写ギリなのと軽快でポップな音楽の力でマイルド仕立てに。
バスタブに監禁したイラン豚が目を覚まして泣き始めるシーンがじわじわきたらもうこの映画の笑いは成功ですねw
ラスト奥さんが捕まり救出→タイーホの描写なくタイーホの流れは『えっ早ッ!』ってなったけどダラダラやるよりは良しw
面白かったのもそうだけど、コメディの表現に可能性と未来を感じた1本でもありました。素晴らしい!