小さな精肉店を営むパスカル夫妻のお話。ヴィーガンの過激派から嫌がらせで店を壊されたり、同じ精肉業だが繁盛してる友人夫婦からマウントを取られたり、夫婦の仲も倦怠期で良いことがない。
そんなある日、ヴィーガンの人をひょんなことから殺してしまった夫婦。知らずにその肉をハムにして食べてしまったことから一転するのだった。
なにこれ。笑
めちゃくちゃ面白かった!!!笑
特に夫ヴィンセントが、良いキャラなの。精肉にプライドを持ってて、美食の追求を怠らない。そんな彼が”獲物”をみる目線が面白い。霜降りヴィーガンとか、神戸ヴィーガンとか、仔ヴィーガンとか。笑
グロもしっかり。でも、”精肉”という目で見てるので、気持ち悪くない。
一方、妻が好きな殺人のドキュメンタリー番組みも引用してて、バランスが良い。
カニバリズムの作品はたくさんあるけど、こちらは至って陽気!その美味しさを楽しんでる。舞台が美食の国、フランスなのも説得力ある。
最近SNSなどでで、ヴィーガンが肉を食べる人に信仰を押し付けるのを揶揄してるのを見かけるけど、この作品もしかり。かなり皮肉ってますね。
でも考えちゃった。
この作品はもしかしたら肉を食べる人を皮肉ってる?人間だって動物。お前らのやってることこんなことだよ?みたいな。
あ、肉を食べる人を皮肉ってるヴィーガンを楽しむ作品?笑
私はお肉をありがたく頂いてる。
だから私の肉は多分美味しくない。笑