まんぼう

ヴィーガンズ・ハムのまんぼうのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

結構好きだった。

皮肉たっぷりシュールコメディホラーって感じ。

なかなか良くて、色々と考察読み漁ったり、振り返りたくなってたからレビュー書けないままでいた。

面白くて途中観ながらメモとってみた。
自分自身の備忘録的な役割で初の試み。
これ読んだらもう観なくて良いってくらいにはネタバレになってる。
以下感想込みの超絶長文あらすじ。

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冷め切ったしがない精肉店を営む夫婦が主人公
肉を愛し嫁を蔑ろにする店主と
そんな夫に愛想を尽かし夢を見させてくれる男との再婚宣言をする嫁

場面は自慢話ばかりする友人夫婦との食事の帰り道。
数日前に精肉店を襲ったヴィーガングループの内の1人の少年と遭遇。グループは全員マスクを被っていたものの、店主の反撃により1人だけ顔を確認することが出来たのだった。

友人夫婦の自慢話に虫の居処の悪かった店主はその少年に復讐すると言い、車を停めてバックする。
勢い余って少年をバックで轢き殺してしまったのだ。

店主の「肉を食わないから弱いんだ」と言う一言には笑ってしまった。

事故を起こしたと通報しようとする夫をとめる嫁。
食事帰りの飲酒運転、友人夫婦からのプレゼントであるショットガンを所持、さらには先日店を襲った少年が被害者、と都合が悪く、刑務所行きは免れない。
だったら有名なシリアスキラーの様に遺体を解体して処分しようと提案する。
この嫁、実は大のシリアスキラー特集番組好き。そのためそんな発送に。

場面は変わって遺体解体ショー。
フランス人の舞茸が登場するとは思わなくて二度見した。 全くのモザイクなし。
てか解体時の血飛沫無さすぎてポカーン
本当に解体した?あぁ、してた。
精肉屋だから解体にそこまで抵抗なかったんかな。
やたら手際が良い。
舞茸も放り投げられて2度目のポカーン。
たまたま居合わせたワンコが落ちた人肉パクリで大喜び。それを見て何かを閃いた様子の店主。

翌日寝坊した店主よりも先に店を開店させていた嫁は冷蔵庫で見かけたハムを売るもお客さんからは大好評、その様子を目の前に明らかに動揺する店主。

自分の知らない内に絶品ハムを入手していた店主に味見をしたいと言う嫁。
ひとかけら用意するも、しっかり食べたいと嫁から要求され渋々ひとつかみのハムを用意する店主。
口に運ぶとあまりの美味しさに驚き何肉かと目の前のお客と盛り上がる嫁。

その場で不法飼育の特別なイラン豚だと説明する店主に不信感を抱く嫁。
観念した夫は最初は解体後にゴミとして捨てるつもりだったと、すぐさま捨てると店主が言うも、そのあまりもの美味しさと、遺体遺棄の手間が省けると廃棄を阻止する嫁。
この発想はサイコパスすぎる。

人肉ハムの処分について揉めていると店には特別なイラン豚の噂を聞きつけた客が来店する。
噂が噂を呼び飛ぶように売れるイラン豚。
警官が訪れヒヤッとするも、お肉好きポリスメンのイラン豚目的だと分かり一安心。
'例の事件'は犯人さえ特定できればすぐ解決するさ、と先日の精肉店が襲われた事件について警官に声をかけられるものの、ソワソワヒヤヒヤの夫婦。

ヴィーガン人肉のあまりの美味しさに感動する初試食の店主と、
売り上げの悪い店を救うことが出来るかも、と案にヴィーガン人肉の販売を仄めかす悪い顔した嫁。

日が変わって過激なヴィーガン彼氏を連れてきた娘。
何を食事に出しても「信条」と言いつつ全ての食糧を否定し食べない彼氏。
そんな彼氏の影響を受け始めている娘。
眩暈を覚える夫婦。
精肉店の娘の彼氏がヴィーガンだなんて皮肉過ぎて笑った。

ここから夫婦の‘狩り’が始まる。
まずはヴィーガンカフェで獲物を探す。
なかなか目当ての獲物が見つけられずプチ口論の夫婦。
店主の肉へのこだわりは凄かった。
流石お肉のプロ笑

カフェで探すのはやめて、ヴィーガンを罠に嵌めて狩る作戦を決行することに。
自ら動物解放運動を夫婦で行っていると、あるパンクなガリガリのヴィーガン男と出会う。

後日人気のないところへ誘き寄せて狩りを実行しようとするも、男が仲間を連れてきていたことが分かり、狩りは中止することに。
男たちは大型店を襲うのだと夫婦を計画に誘ってきた。

よくよく話を聞くと、あの自慢話ばかりの友人夫婦の店らしい。
金持ち自慢と過度なマウンティングに嫌気がさしていた店主は嫁の制止を無視してその計画に乗ることに。
実はこのグループ、まさかの先日夫婦の店を襲った同一グループだったのだ。
友人夫婦のお店はボロボロにされてしまった。

少し話は進み、嫁は年下の若い青年とバーで良い雰囲気に。
嫁が寝取られそうになり逆上の末青年を殺害してしまう夫。
まさかの2本目の舞茸を拝むことになるとは😂

ここから冷え切った夫婦仲が少しずつ温まり始める。

気づけば例のイラン豚は長蛇の列を作るほど人気商品に。
そこから夫婦の、もとい店主の罪悪感や抵抗感は一気に拭い去られ、店でのイラン豚の入荷は日常となった。
値上げをしながら大胆に狩りを続ける夫婦。
3本目の舞茸(所有者本人は不明)も登場。

ぽんぽんヴィーガン狩りが進む中、1人のぽっちゃりヴィーガンのウィニーを殺害した夫婦。
場面は代わり、再び友人夫婦宅で食事中のシーン。
お金に余裕が出来て、自慢話だらけの友人夫婦とも対等にやり取りする関係になる夫婦。
見た目からして冒頭に出てきた惨めで辛気臭い夫婦の姿はない。

昨晩狩ったウィニーの肉を楽しむ夫婦とそれを知らずに味わう友人夫婦。
すると友人夫の口の中から、まさかのペースメイカーが出てきて不審がられてしまう。

どうにか誤魔化そうとするも、病院勤務経験のある友人の目は誤魔化せない。
誤魔化しながら話を逸らそうとライバル発言をしたところプライドの高い友人夫婦はペースメイカーどころではなくなり過激なマウンティングが始まってしまう。
友人夫婦に全力でマウント反撃した所、店主と友人夫とで殴り合いの喧嘩に発展。
取っ組み合いの末、友人夫の耳を噛みちぎり挙げ句の果てには「不味い、もっと野菜を食え」とドヤ顔で言ってしまった。

その後は草食動物を襲う肉食動物を観察し様々な手法で草食人間(ヴィーガン)を躊躇なく狩る、狩まくる。
夫婦仲も獣の様に激しくなる。

そんな中店を襲った過激派ヴィーガン集団に再び襲われる嫁。間一髪の所で店主が駆けつけ難を逃れる。
ヴィーガン肉で調教済ワンコが大活躍😂
ガリガリパンクニキ意外と強しで苦戦。
夫婦で力を合わせて最後はヴィーガングループを返り討ちにした。

場面は突然嫁が普段から視聴していたシリアルキラー特集番組に切り替わる。
そこには夫婦の写真と夫婦の殺人内容を紹介する司会者。
3ヶ月に渡り約30人のヴィーガン殺害を行ったとして、取り上げられていた。
番組には友人夫婦がゲストして招待されていた。
ペースメイカー発見と、調べても見つからないイラン豚に不審感を抱いたことから、事件発覚に繋がったのだとか。

裁判シーンで終身刑を言い渡された夫婦に「後悔、心残りはあるか?」と裁判官が尋ねると嫁は
「ウィニー」と一言だけ残して物語はエンディングを迎える。

持病を持ったいじめられっ子だったウィニーに対する罪悪感か、
事件発覚のキッカケとなる痛恨のミス(ペースメイカー)への後悔か、
どちらとも取れる回答だったが、おそらく後者だろう。

それにしてもひと月に10人のペースで殺害するとは。

ヴィーガン連続殺人夫婦の最後は呆気なく終わってしまった。

これ何も知らずにカニバリズムさせられてた客たちは一生物のトラウマ植え付けられるだろうな😂😂
まんぼう

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