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ゾンビ・サステナブルのRのネタバレレビュー・内容・結末

ゾンビ・サステナブル(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2021年のオーストラリアの作品。

監督は「サイバー・ゴースト・セキュリティ」のキア・ローチ=ターナー。

あらすじ

人類の大半がゾンビ化したオーストラリア。そこで暮らす元兵士のリース(ルーク・マッケンジー)はゾンビウィルス治療のカギを握る少女グレース(タシア・ザラル)の救出に力を貸すのだが…。

なんとなーく、面白そうだなと思ってよくよく調べたら、なんと今作2014年の「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」の長らく待たれた続編だというじゃあーりませんか!!

つーか、タイトル全然関連性ないじゃねーか!!これ前情報もほとんど出さなかったし、知らない人がほとんどじゃないのか!?

俺自身とんと続編が製作されていたということを完全に忘れていたクチなんだけど、なるほど!確かに観てみるとシリーズの特徴である「ゾンビが怪気炎を吐き、それがガソリン代わりの燃料となる」とか「ゾンビの中には「ハイブリッド」と呼ばれる半感染者がいる」とか、そういえばあったなー!という感じ。

ちなみに、序盤では新主人公リースによるゾンビエネルギーを使った気ままな自給自足生活が描かれているんだけど、ゾンビが跋扈する世界なのにめちゃくちゃ悠々自適だな、オイ笑!まさに本作の特徴を表しているシーンとなっている。

また、相変わらずこの監督の作品は低予算な割には絵作りがしっかりとしていて、全体的にバキッとした濃ゆい色合いのカメラにマッドマックス感全開のヒャッハーな世紀末世界観が楽しい!!

今作でも人間側は重武装の装備に身を固めて、やたら攻撃的なルックの装甲車に乗ってゾンビ退治したりするんだけど、今作では燃料として積んだゾンビの怪気炎を使ってニトロエネルギーを搭載して、スイッチを押すと爆走する、まさに「ワイルドスピード」まんまなカーアクションがあって面白かった。

あと、今作の特徴といえば、前作のヒロイン、ブルック(ビアンカ・ブレイディ「RENDEL レンデル」)がハイブリッドの中でも覚醒していて、他のゾンビをボディハックして操れるというチート能力を持っている点!!今作でも兄のバリー(ジェイ・ギャラガー)と共にのっけから再登場(というか前作ラストから始まってる??)んだけど、今作では周りに複数のゾンビを従えて、ハイブリッドの特徴であるほとんど白目に近い禍々しい目を使ってゾンビたちを使役しており、まさにゾンビクイーンという感じで頼もしさMAX!!ただ、今作ではあくまでも主役はリースとグレース姉妹にその座を譲っており、サポートに回ってはいるんだけど、それでも兄バリーと共に頼もしすぎ!!

前作よりもパワーダウンという意見もあるみたいだけど、今作ではウォーボーイズみたいな科学者がリモートでコントロールする片腕がゴツいハサミのフランケンゾンビが出てきたり、終盤ではグリースも覚醒して戦うなどそれなりに見せ場も多い!!クライマックスではバリー、ブルックともリースたちを逃すために爆死する…という主役交代か!?と思いきや、最後の最後には黒焦げになりながら2人とも邪悪すぎる笑みを浮かべながら再登場の予感もあって、これは更に続編が期待できそう。

ただ、今作主人公もどうやら前作の悪役の双子設定だったり、グレース姉妹も前作でやられちゃった人のお子さんだったりとブルックがなぜハイブリッドになったかも含めて、かなり前作ありきな話ではあるので一作目はちゃんと観ないと楽しめないかも。

まさか、本当に続編が作られるとは思っていなかったけど、ちゃんと続編も楽しい作りにはなっているし、これはもっと注目されてもいいシリーズだと思う。3作目も期待してます(作られるかはわからないけど笑!)
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