今からちょうど100年前の9月1日、関東大震災が起きました。
しかしこの映画は地震などよりも本当に恐ろしいもの、それは何かというお話しです。
人間とは何と弱くて愚かな生き物なのだろうか。
普段は良い人ぶっていても
突然の恐怖やパニックの前にはなす術もない。
自分よりも弱い存在を作り、彼らを攻撃する事によって恐怖を和らげようとするのだから。
当時その矛先は朝鮮人に向けられた。
朝鮮人ばかりか、中国人や沖縄の人々までもが犠牲になったらしい。
千葉県福田村でも香川県の行商の人々が、子供や妊婦までも含めて惨たらしく殺された。
言葉に訛りがあるから朝鮮人ということにされたらしい。
同調圧力の恐ろしさ。
正しいことをいう人々の声はかき消され
特に田舎には村八分という、こわーい掟も人々を支配する。
おまけに集団心理には手がつけられない。
だから2度とこのようなことは起こしてはならない?
いや、現代のSNSの時代にこそ、形を変えて起こり得る問題ではないのか。
実際、4年前から始まったコロナの同調圧力は皆の心を極度に萎縮させたではないか。
人間はもしかしたら、何度もこのような過ちを繰り返す生き物なのかも知れない。
私だってそうかも。
人間ほどこわいものはない。
だからせめて過ちは過ちとして、この事件は記憶の中にいつまでも戒めとして留めておかなくてはならないことだと思う。