カモノハシペリー

福田村事件のカモノハシペリーのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
4.3
変わったことも変わらないことも、100年のうちにあっただろうけれど、まだ世界から虐殺も差別もなくなっていない。その事実に胸を痛めるが、我々は歴史から学ぶことができる。そのことを信じている。

作中の設定に、いる?これ。というものがあったけど、感情移入させるためにも、身近な出来事(こんなに色々はないかもしらんけど)だと思わせるために、メッセージに最大のフォーカスをあてるために、必要だったと見終えた後なら言える。それでも僕にはちょっと多かったけど。。

とにかく瑛太の素晴らしさにつきる。二層になっている差別意識が知らず知らず村民の中で、国民の中で膨らんでいた時代だといえばそうだし、出来事のせいだといえばそうだが、それでも人間としての魂はどこにあるのかという部分を担っていた。

群集心理も差別感情も、コロナ禍を体験して、どっちもクソだとしか思えなかったが、今作のような、その時が来た時に自分がどうありたいのかもう一度考えようと思う。