自分の中で全然ノーマークな作品だったのですが、なんだか評判が良さそうでしたので、何も知識を入れないまま観に行きました。
結論
僕には全然刺さらなかった。
ただただ痛みを感じる映画でした。残念…
正直どう受け止めるべき作品が分かりません。
主題が何なのかがいまいち分かりませんでした。
いや、主題は何となく分かったのですが、終始視点が上手く定まらないまま物語を追い続いてような印象が残りました。
確かに現実にあった事件をこのように切り取った意味は分かります。村人たちが集団発狂するまでの文脈も分かりやすいと思います。100年後の今だからこそ上映される意味も分かります。しかし無駄とも思える描写が多く見受けられ、それらが作品の本筋をぼやかしているように感じました。
あの三つの姦淫は何の意味があったのか？
そして、戦争、震災、人種差別、部落差別、軍国主義、時代、日本人… 結局何が悪者だったのか？
ただ僕なりに感じたのは、あの女性記者は森監督ご自身だったということ。森監督はドキュメンタリーディレクターとしてこの史実を重く受け止め、日本人としての贖罪の意味で、この映画を単に“作品”としてだけではなく、実際にあった凄惨な事件の“記事”として、事実を後世に伝えたかったのだと想像できます。
でも、それが何となく理解できたとしても僕にピンとこず、生理的に合わないようでした。残念…
あと、隣の席の男が上映中にスマートウォッチを終始ピカピカと光らせていてそのたびにこっちはイライラ！間違いなくこの男の存在も、作品を楽しめなかった要因の一つでした。残念…
