上海十月

福田村事件の上海十月のレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
3.3
公開から1ヶ月経っているが結構観客入っている。重たい話だが、受け止めなければならない事実だ。多くの朝鮮人が殺害された事実にも関わらず無かった事にしようとする政府答弁は、流石に驚きを通り越して、呆れるばかりだ。この答弁が、逆に集客してる気もする。さて、ドキュメンタリーの森監督が劇映画に挑戦するので期待十分だ。冒頭のシベリア出兵で名誉の戦死が出てくるが、説明的しすぎるのと現代視点を当時を演じる俳優に言わせていて妙な違和感があった。全体的に説明台詞が多い。そして、性愛シーンが余計と言う話が多いが、言うほど激しくもなく肩透かし。ここは、失うものは何もない東出さんに全裸でお尻も見せて欲しかった。女性客のより集客が可能だったのに。群像劇なんだけどインテリのリベラルである井浦新と田中麗奈が主軸だ。観ながら「チャタレー夫人」なんだと。そして重要な役どころに水道橋博士。ハマっていたと思いますね。でも在郷軍人役しか今後できない。その後議員辞職で追い込まれたかと感じてしまう。そして虐殺ですが、ウーンそんなに言うほどでない。森監督は、エンタメで撮っていると言っていたので性愛と虐殺に関しては、「丑三つの村」以上を想像してました。製作したことには、敬意を表するが、ストーリーは、もう少し練っていただきたかった気持ちですね。
上海十月

上海十月