このレビューはネタバレを含みます
中盤から一気に引き込まれ、クライマックスは圧巻。鑑賞後は心臓のバクバクがしばらく止まらなかった。
正義という名のもと、自分の正しさを疑わず、力を振りかざす人間の愚かさ。不安に苛まれると、人は自分が信じたいように信じ、悪いことは誰かに責任を押し付けたくなる。
部落、朝鮮、閉鎖的な村、天皇、ハンセン病。「じゃあ僕らは何のために生まれてきたんや」って言葉がずっと残ってる。
村のため国のためと信じている博士をもう少し描いてくれたら、よりこの作品にのめり込めたのかも。この人を昔のやばい人だと、怒りで終わらせるのは簡単だけど、誰しも（しかも良い人であるほど）この人になり得るんだから。
