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福田村事件のHIROのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
4.6
ただただキツい。これが現実に起こっていたという事実、日本人が日本人を虐殺したという事実、そしてその出来事を日本人が日本の映画にしたという事をしっかり受け止めたい

大震災の”デマ”により起きた悲劇。福田村の村民が香川県から来た行商団一行を虐殺。集団心理の怖さをこれでもかと感じました

とある人物が発した『朝鮮人なら殺してもええんか?』

あ、日本人なの?ならオッケーオッケー、朝鮮人?だったら殺す!!いやいやなんじゃそれよ…違う違う全部違う!!

終盤は胸糞すぎて…観てられなかったけど観なきゃならなかった

自分達が正しいと頑なに信じ、周りの意見を入れようとしない。そしてそうだそうだ!と賛同するだけの自分を持たない人々。外の世界を見ていないから?尚更そうなのだろうか

いつの世も多数派が少数派に勝るだろう、しかし意見や考えをちゃんと聞く事。そして冷静になって考えられる人でありたいと思いました

前半が少し間延びしたかなとは思いましたが、大事な映画体験となりました
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