このレビューはネタバレを含みます
1923年9月1日の関東大震災で実際に起こった事件。千葉県野田市で起こったこの事件は、全国でも同様に、朝鮮人や中国人に対する虐殺、そして地方部落の方々に対する差別として、約6000人以上の死者が出た大きな問題となっていたと聞きました。この事件では千葉県野田市の香取神社で起こった事件でもあるため、現在でも慰霊碑が立っていると言うことを調べてわかりました。
こういった、事実に基づいたノンフィクション映画は様々な方々に見ていただく必要があると思いましたし、「辛いから」や「怖いから」などの理由で口を閉ざしてしまう方々が多くいる中、実際に事件としてあった事実関係を述べることというのは非常に重要だと感じています。この理由として、現在でも世界中で戦争や大きな天変地異などの際に起こる流言や人間の不安感によって起こる差別意識が基盤となっていると思います。
きっとニュースにはなっていないけれども、多くの似たような事件が発生しているのではないかと感じたためです。とても感慨深い柄でした。
