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福田村事件のkanetayaのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
1.2
ディテールが甘すぎる。
記者の女性も、真夜中、自警団に朝鮮人を妹で聾唖者と嘘偽りを申し述べ、逃がそうとして、何故その朝鮮人だけ殺されて、本人は生きて帰れるのか。
この女性記者は、「書いて償う」というが、安全な場所から、自らとその周囲が傷つくこともなく、償う、と。言葉が、考えが浅薄すぎる。
大体メディアは、先陣を切って、世を扇動してきたのにその中の記者がやたらとリベラルな価値観を組織内で表明している、できているのにも、何だか違和感がある。

田中麗奈が演じる役の女性の不貞は、夫がそれを不問に付せば、本人はそのまま居直れるものなのか。異常。頭がおかしい。
挙句、この人も、殺戮の後、残された人に「ごめんなさい」。
どういう筋合い、立場から詫びているのだろう。責任を感じず、贖う覚悟もなく、気軽に詫びる人は、なにかあれば、すぐに加害者に転じると思う。

在郷軍人の役の人はチンチクリンの冴えない中年男性。
リベっぽい役は、ちょっとカッコいいとか。
あまりに浅薄な印象操作的な配役にも嫌になった。
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