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福田村事件のryofuのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
4.7
この映画が大手劇場で上映されなかったことが悔やまれる。

1923年当時の日本を描いているが、現代日本の村八分、官僚機構、空気を読む価値観など集団を重んじるがゆえの行動原理を痛烈に批判し得ていた。

内輪で固まってしまうのではなく、あちら側(少数派、被差別者といった弱者の側)に行くことができるマージナルな存在が二項対立的な分断を乗る超えることができるというのは、宮崎駿監督の哲学にも通じているのではないか。
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