Nekubo

白く濁る家のNekuboのレビュー・感想・評価

白く濁る家(2019年製作の映画)
2.5
他の方のレビューにもあるように全編を通してアリ・アスターの影響が見て取れる、ちょっと恥ず○しい映画。オマージュというにはあまりにも…というか「最初から最後までアリ・アスターじゃん!」と思ってしまわされるのがよろしくない。アングル、ライティング、雰囲気の作り方…そしてストーリーまでもが”アリ・アスターしている。”

ストーリーに関しては『ヘレディタリー/継承』の表面だけをなぞって50分に収めたようなもの。簡単にあらすじを説明すると、主人公が彼女との結婚をきっかけに、長年距離を取っていた母親のいる家に帰省する…というのが概要となる。要は母親の様子がどこかおかしい…というホラー映画になってくるわけなのだが、特に大きな捻りもない。

ただ、ラストに関しては敢えて分かりづらくしているのか?それとも描き方が下手なのか?良くも悪くも観る人によって捉え方が変わるような見せ方になっているのは個人的に良かったと思う。

否定的ではあるけれど、よく言えばアリ・アスターみたいな映像が撮れている映画であるし、特にオープニングのカットなんて一瞬期待してしまうくらいには良かったし、見所がないわけではない。アマプラをはじめとしたサブスクで観れるので、興味があれば観てみてはいかがでしょう。
Nekubo

Nekubo