カズザク17

ロスト・キング 500年越しの運命のカズザク17のレビュー・感想・評価

4.0
古今東西、時代・場所が変わっても、歴史は勝者が書き残すモノ。どれだけ正義の人であったとしても、敗者には、その事を書き残す事が出来ない。一方で、どれだけ残虐非道な悪人であったとしても、(言い方は悪いが)勝者は好き勝手に、やりたい放題…誰も止める人が居ないから、自分達の都合のいいように書き残す…時には書き替える?事が出来る。
そんな歴史の歪みに対して、ふとした事で興味を覚えた主婦が、無謀にも、真正面から正攻法でぶつかって行く。素人の妄想として、最初は誰も話を聞いてくれない。家族からも、ある種の危ない人?と心配される。のめり込み過ぎるあまり、幻が見える・幻と話をするのだから、ある意味、家族がそう思うのも当然と言える。
ただ、この主婦のパワーがスゴイ!素人だから、考古学界の常識が通用しない。偏見がないフラットな目線・考え+独学で学んだ事実+直感+王に会いたい(見つけたい)という素直な思いから、目標に向かってまっしぐら!理由なく、素直に応援したくなる。大学側の手の平返し、手柄の横取りにはムカムカするものの、真実を理解してくれる人達が居てくれた事に救われる。基本、やる気が出る、前向きになれる、元気がもらえる映画である。
エジンバラ城やエジンバラの街並みの、雰囲気がとても良かった。