夜映画館たまたま短歌が言えるよ

ロスト・キング 500年越しの運命の夜映画館たまたま短歌が言えるよのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

冷静に振り返ると、フィリッパは「見えないモノが見える(ただの演出かもしれないが)、自分の考えに固執しがちなヤバいおばさん」でしかなく、このメンヘラっぷりがME患者への偏見を助長しかねないとさえ思った。
新たな発見には綿密な研究や作業が不可欠なのに、この映画では全く描かれていない。フィリッパが「証拠があるんです」と言った全てが証拠にならないことくらい、大学出た人ならわかるでしょうに(笑)
そして女性市議に「女=感情的」「感情の勝利よ」みたいなことまで言わせている。これ、制作側は実はフィリッパをディスっていないか?

鑑賞後少し調べてみたところ、ストーリーが実際の出来事に忠実らしいとわかった(笑)
これでどうして発見に至ったか不思議だ。
制作側も困っただろう。妄想の王様まで出してこないと間が持たなかったのかもしれない(笑)
この映画は、もっと論理的に学術的に描くか、あるいは「事実は小説より奇なり」をセンセーショナルに押し出すか、そこが中途半端だと思った。

職場の対応や終盤の仕打ちは当然で、こんな人物を担げないよ。