ルミエール

ロスト・キング 500年越しの運命のルミエールのレビュー・感想・評価

3.9
オープニングが007みたいにエキサイティング!ワクワク感はんぱない。
イギリスの中年女性フィリッパは持病を抱え仕事も人間関係も崖っぷち。ふとしたきっかけで「リチャード3世」の舞台をかぶり付きで見てスイッチオン。不自由な身体でコンプレックスを抱えるリチャード3世に大いに共感。彼の再評価にのめり込んでゆく。
サリーホーキンスがはまり役。大学研究室に仕事を持ちかける際も手作りケーキを持参するフツーのおばちゃん。エレガンスとはほど遠く、少年のようないでたち。しかし願いが叶ったときの彼女の笑顔は美しい。
リチャード3世も哀愁おびたイケメン。ひとりの悩める人間としての魅力あり。シェイクスピアも彼を単なるヒールとして描いたワケではないと擁護したい。