ふらぴこ

ロスト・キング 500年越しの運命のふらぴこのレビュー・感想・評価

4.4
予想以上の良作。
実話ベース。リチャード三世の骨が発見されたニュースは日本でも流れたからうっすら覚えている。

専門家ではない主婦(いや、働いてたが)のフィリッパが、リチャード三世の名誉回復のために頑張るお話なのだが、フィリッパにだけ見える、ハリー・ロイド演じる幻のリチャード三世が、トム・ヒドルストンとクリスチャン・ベイルを足して2で割った様な素敵リチャードだったので、推しの発掘と名誉回復に熱意を燃やすフィリッパの物語の様な感じで、とてもとっつきやすかった。途中クスクス笑える箇所もあり、その辺はフィリッパの旦那さん役のスティーブ・クーガンの脚本の力量もあるんだろうな。

しっかし、初っ端のフィリッパの勤務先の若い女を優遇する上司、知りもしないのに頭からリチャード三世を馬鹿にして芝居の最中にいびきをかく息子の同級生の父親、リチャード三世の遺骨確定っぽいとわかるとしゃしゃり出てくる大学の職員(偉い人?)…嫌な男の見本市みたいだったな。イリイリしてしまった。最後にちゃんとフィリッパの苦労も報われていたとテロップで知り、ほっとした。
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