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ロスト・キング 500年越しの運命のCINEMASAのレビュー・感想・評価

3.5
 【「難病を抱えたOL主婦が、500年以上も行方不明だったリチャード三世の遺骨を発見した!」という実話の映画化】である。

 監督は「英国映画界にこの人在り!」なスティーヴン・フリアーズ。1980年代中盤に『マイ・ビューティフル・ランドレッド』、『プリック・アップ』で注目され、『危険な関係』(1988年)で大いに注目を集めた御仁。その後も『グリフターズ/詐欺師たち』、『靴をなくした天使』、『ジキル&ハイド』(←大コケしたけど、僕は好きなんです)、『ハイ・フィデリティ』、『クィーン』、『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』など、コンスタントに監督作品を世に放ち続けている。もう監督歴40年を超えるベテランだ。
 
 主演は英国映画界きっての実力派女優サリー・ホーキンス。彼女の夫役で共演するのはスティーヴ・クーガン。彼は本作の製作&共同脚本にも名を連ねている。その他、ハリー・ロイド、マーク・アディらが共演。

 場内からあからさまな不評の声も聞こえてきたが、いやいや、悪くない。現実と幻想の混交の程もよろしい。主人公とリチャード三世の幻影との対話シーンなど、「CGが無くても&低予算でもファンタジーは撮られるんじゃよ♪」というフリアーズの声が聞こえてきそうだ。快き佳編。
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