クリーム

ロスト・キング 500年越しの運命のクリームのレビュー・感想・評価

3.5
500年以上、行方不明だった英国王リチャード3世の遺骨が2012年に発見された実話をベースにした話。しかし、リチャード3世の幻影が出て来たり、レスター大学の事等、なんだか思ってた内容と違いました。サリー·ホーキンスは好きだし、演技も上手いけど、ちょっと退屈で何回か寝て巻き戻しました。私には、あんまり合わなかったです。

フィリッパは、息子とシェイクスピア劇 「リチャード三世」を 鑑賞。彼女は、悪名高きリチャード3世も実は自分と同じように不当に扱われたのではないか?と疑問を抱き、 歴史研究にのめり込みます。1485年に死亡したリチャード3世の遺骨は近くの川に投げ込まれたと考えられて来たが、 フィリッパは彼の汚名を晴らしたいと遺骨探しを始めるのでした。



ネタバレ↓



フィリッパは仕事を捨て、リチャード3世に執着して行きます。そして、フリッパの前には、リチャード3世の幻影?幽霊?が現れ、そのうち会話します。うーん…。これがシラケる最大の原因。
フィリッパは書籍を読み漁り、リチャード3世協会を訪ね参加し、そこで彼が、どこに埋葬されているか解らない事を知り、更にリサーチします。
研究者の助言と自らの直感と亡霊を頼りにレスター市の所有地である駐車場にたどり着きます。そこにはリチャード3世の「R」と刻印されていました。
発掘の為の資金集め、レスター市への許可申請等を行いますが、この時にリチャード·バックリーという考古学者の力添えで、市議会、レスター大学関係者等に発掘調査計画をプレゼンし、企画が通り大学も資金援助をします。
発掘調査はレーザー探査でつまずき、レスター大学が撤退すると言い出します。フィリッパはクラウドファンディングで資金を集め、再発掘。人骨が出ました。しかし、考古学者のリチャードは修道士の骨だと主張し、それ以上の発掘を認めません。フィリッパは、直感と幻影の導きで、リチャード3世の遺骨だと言い張ります。
結果、リチャード3世の遺骨でした。フィリッパが一躍脚光を浴びるかと思ったら、手柄はレスター大学と考古学者のリチャードに持って行きました。リチャードは教授として招かれ、フィリッパは、どこかの学生達に講義をします。

個人的には、幻影が胡散臭くて、せっかくの実話が台無しな気がした。サリー·ホーキンスとスティーヴ·クーガンならもう少し面白くなって良いはずだと思ったし、残念でした。
また、レスター大学や考古学者リチャード·バックリー等、実名で登場していて、手柄を横取りした描かれ方なので、公開後に抗議や法的措置の示唆もあったようです。
リチャード3世の遺骨が主婦だったフィリッパの手柄で発掘されたのは、事実なのに脚色のせいで、何処まで本当なのか疑ってしまうし、何しろ退屈で眠かった。単純に合わなかったんだと思います。
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