リチャード3世の遺骨発見の立役者となった主婦フィリッパ•ラングレーの功績を描いた実話ドラマ。
シェイクスピアの『リチャード3世』を観劇したことをきっかけに、リチャード3世の真実の姿を追い求める。
病を抱える自分とリチャード3世を重ね合わせ、正当な敬意を示したいという彼女の情熱は、突飛だが真摯で力強い。
周りから懐疑的な目で見られても突き進む彼女の姿には勇気をもらえる。
まぐれだったかもしれない、リサーチには難しくつらい局面もある、資金や手柄において複雑な事情が絡む。
マイナスに捉えられかねない側面もしっかりと描き、リアルな葛藤と現場を見せてもらえる。
サリー•ホーキンスの演技はさすが。
アレクサンドル•デスプラによる劇伴もいつもの通り魅力的。