けんけん3号

ロスト・キング 500年越しの運命のけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

WOWOWオンデマンドで見つけて鑑賞。
主婦がリチャード三世の骨を見つける、ビックリな話。しかも実話ベース!そこにまたビックリ!筋痛性脳脊髄炎を患って、職場では冷遇され、夫とは別居中の
フィリッパ。シェイクスピアのリチャード三世の劇を鑑賞してリチャード三世に興味を持つ。そして、そこにリチャード三世が現れる。個人的には、現れたリチャード三世は成仏できない霊で、不遇なフィリッパにシンパシーを感じて、本当の自分、名誉挽回を託したくて現れたんじゃないかと思った。目標ができたフィリッパが迷いながら突き進む様は応援したくなる。ただ、話がリチャード三世の骨を探すことなので相手にされないのも納得。フィリッパにとっては骨を見つけることが、名誉挽回だし、自身の不遇に重ねているので、自身の為にも諦めるわけにはいかない。頼りないが、芯の強さを持つフィリッパをサリー・ホーキンスが見事に演じている。彼女の作品は数本しか観てないが、芸達者な役者さん。正直、彼女が主人公だから作品がもったのかな。家族が変わっていくのも良かったが、尺が長くなってもいいから、もっと丁寧に描いて欲しかった。あと、現れたリチャード三世はしゃべらない方がよかったかな?大学の手のひら返しにはイラッとしたが、ラストはフィリッパ、リチャード三世共にハッピーエンドでなにより。ちょっとほっこりする作品でよかった。