まー

ロスト・キング 500年越しの運命のまーのレビュー・感想・評価

4.0
実話ってすごいですよね。良い映画でした。
いつの時代も病気を理由に正当な評価を得られない人はいる。残念ながら現代でも同じなんですよね…

リチャード3世は背骨?首骨?が曲がっていて見た目が醜かったからシェイクスピアによって簒奪者という悪名を着せられたのだ!けしからん!真実はいつも1つ!とサリーホーキンス演じる主人公が立ち上がるわけですが彼女も病気を理由に職場で不当な扱いを受けていたのです。
すごいのは彼女が博士号を持っているわけでもなく考古学好きでもなく、舞台を観に行ってリチャード3世に共感しただけということ。そこからリチャード3世の骨を発掘するという行動力と情熱がすごい。

レスター大学が一方的に悪役に描かれてますけど多分ここはかなり端折ってるかフィリッパの感情が込められてると思います。大学は信用が命なので…

さすがスティーブン・フリアーズ監督。最近の作品は全部観てますが毎回作りが丁寧。サリー・ホーキンスというのもあるんでしょうけど、退屈になりがちな実話ものなのに、見事な話運びでした。
劇伴も素晴らしかったです。
ラストのキレも良き。大事にしているものがブレない人は強いです。
まー

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