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ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦のnanaのレビュー・感想・評価

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今年のアカデミー賞にノミネートされている長編ドキュメンタリー。
91年に噴火事故で亡くなった火山研究家夫婦の活動を追った作品です。
もともと映像作品を作ろうとしていたようで、膨大な2人の映像が残っていたことから映画製作が叶いました。

火山の洗礼だな、なんて笑うその脚は火傷で皮が思い切りめくれていたり、その学者魂には驚かされるばかり。
もはや狂気にも近い、何かを究め続ける人を見ることができるのはドキュメンタリーの醍醐味だと思います。
この夫婦の雰囲気がとても良くて、心から互いを信頼している様子が愛おしい。
学者っぽい気難しさやとっつきにくさもまるでなく、メディア出演も頻繁にして人々に火山の面白さを楽しく語っていたようです。

全然知らなかったことなので、2人の最期の場所には驚きました。
この2人がいたから被害を小さくできた後の事故もあるようで、その功績は大きいと思います。
ミランダ・ジュライのナレーションも素晴らしく、改めて地球が生きているということを感じることができる作品でした。
あの夫婦でなくても火山が「美しい」と思ってしまう瞬間も多々ありました。同時に凄く恐怖も覚えるのだけれど。
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