クドゥー

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのクドゥーのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
4.5
『自由の代償を超えた先に、君と生きていく愛がある』

平成のファーストを目指して作られたガンダムシリーズの十数年振りの続編となる新作劇場版は、ここ数年間でガンダムの魅力に取り憑かれた僕には興奮しっぱなしの二時間だったが、この作品が人生観の一部となっている人たちにはどうだろうと考えてしまう最高傑作。

自由の代償を抱えきれなくなったキラが今の世界を問うぐらいの骨太なプロットを望んだももの、蓋を開けるとポッと出の新興勢力をコナンばりの勢力差で叩きのめす実力主義であり、ラウ・レイ・デュランダルが懐かしいというかこれもまた時代かと達観するに至った。

とはいえ物語はキャラクターのためのものを心情とする僕には歪さは愛おしさの裏返しでもあり、ストレス値の極致みたいな展開からの聞きたかった言葉と見たかった心のカタルシス、どんなに時勢が阻もうが男とは愛する女のために最強になれるフリーダムなのである。

鑑賞記録
2024.1.26
横浜ブルク13シアター1
→十数年振りの続編ライクなサウンドに心を研ぎ澄ますしかない上映。序盤に感じたアンバランスがネイティブアトモス故かは分からないが、もしやそれも込みで演出なのだとしたらあまりに奔放が過ぎる。デザインといいとても一回では受け止められないので9日を待つ。

2024.02.09
T・ジョイ横浜4DolbyCINEMA
→この日のためにおかわりを我慢して待ち続けた恒例のドルシネ上映。結論としてはシアターのポテンシャルにマスターが足りておらず、先週末の鬼滅が鬼クオリティだったことを痛感せざるを得ない。色々なものに引導を渡してくれる中でED入りを踏襲しているのが最高。
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