き

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのきのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

計3回視聴。
間に小説上巻、入場特典小説(二人の逃避行、月光のワルキューレ)、福田監督のXのポスト拝見。
⚠️ネタバレしまくってます。

待ちに待った劇場版ガンダムSEEDということで期待半分、Destinyがお世辞にも良い作品とは言えなかったので不安(諦め)半分、もう最後には公開されるだけ有難いかという境地にまで辿り着くほどメンタルがやられてましたが、結果は心からみてよかったです。もうここで死んでも悔いがないくらいよかったです。
声優の皆さんが約20年前のキャラクターを意識して演じているのがわかったけどやはり皆うまくなってるので聞きやすい。三石琴乃さんは当時と変わらず素晴らしかった。20年前から出来上がっていたんだなぁ。

小説上巻は絶対読んでからみるのがオススメ。
2時間で急に出てきたコンパス勢力やC.E.の社会情勢を理解するのは難しい。
初回はミケール大佐って何?どの人?!から入るくらいだったので。

両澤千晶さんがベースを作っていたとはいえ、台詞云々は監督や後藤リウ先生が考えていたと思うので、台詞自体はわかりやすくスッと入ってくる。
逆に両澤節と呼ばれる何か雰囲気いいこと言ってるけど何言ってるかわかんない。でも心に引っかかるインパクトのある台詞が好きな人には物足りないかな。

初見の人は前半はわからないことが沢山あると思いますが、後半は今までSEEDに関わってきたキャラクターはみんな参加オッケーな大乱闘がはじまります。
台詞も演出も楽しいです!
でも世界を滅ぼせそうな危ない武器をカップルで承認、申請できちゃうのはダメだと思う

ここからはキャラクターについて。
Destinyで無敵のキラと教祖のようなラクスにしてしまったけど普通の男と女に戻したい。それは物凄く伝わってきました。

ラクスは本当は戦いたくないキラをまた戦場に送り出したことを後悔していたし、物凄く気を遣っていた。そして"ラクス・クライン"という役割は決して自分からのぞんだものではなく、また"ミーア"のような犠牲者を出さないためなんだと。ルックが変わり果ててて、SEEDの頃の控えめラクスがかわいかった…あんな巨乳、お尻ぷりんぷりんなラクスはラクスじゃないし、こんなのミーアじゃん。どうしてこうなった…ということで減点です。

キラはMS操縦やプログラムは得意だけど元は一般人だから剣は使えない、体術も社交ダンスもめっきりできない。普通の青年だけどラクスやカガリや大切な人を守るために戦ってる、どんなにMS戦が強くなってもSEEDから一貫して変わっていなかった。

新キャラ、アグネス・ギーベンラートは視聴者の代弁者なのだと思う。
ラクスのことを「大切な人を戦場に送り出しても平気な人」
シンのことは「フリーダムキラーなんだから頼りにしてるわけないじゃない」
ルナマリアには「ウソ?!(シンのこと)本当に好きなの?!」
と、今まで疑問に思ってそうなことをずかずかと聞いてくれる存在。(最後まで生き残ってよかった)

アグネスにあれだけけなされてるのに反論しないシン(Destinyではあんな怒りっぽいキャラだったのに)、『月光のワルキューレ』を読んで納得です。元々アグネスには勝てないと思っていたからなんですね。

カガリがかっこいい。美しい。立派な為政者になっていて感動です。Destinyでは50話もあったのに未熟な為政者のまま成長させてもらえなかったので在るべき姿で登場してくれてそれだけで満足です。SEED、Destinyではアスランとの恋愛を匂わすシーンがあったので期待していましたがそれはなし。そこは残念だけどこれからのメディア展開でなにかしら言及してくれると信じてます。そして森なな子さんのカガリとっても良いです。

そしてアスラン強すぎる。てっきり遠距離戦が苦手なのかと思っていたのにイケるじゃん!近接戦闘はもちろん強い。MS何乗っても強い。頭脳戦も強い。顔も良い(公式設定)。何なら人類はアスランに勝てるんだ?アスラン・ザラが最強です。
アスラン2回目登場シーンのサントラ『援軍』かっこよすぎる!
「生きる方が戦いだ」に対するアスランの答えがきけてよかった。

シンかわいい。本当はこんな性格だったんだね。誤解してたキャラクターの1人。

新キャラ、ファウンデーション陣営については2時間で倒す相手としては申し分ない。思い入れることもなくちょうど良い。オルフェとイングリッドとシュラ良いキャラでした。

味方陣営の新キャラ(コノエ艦長、ハインライン大尉)はこれからも活躍させたいのかなというくらいのキャラ設定に力が入ってた。
き