このレビューはネタバレを含みます
シリアスな話なのかと、予告を見て思ったら、どちらかといえばSEEDあるあるを集めたような20年ぶりのファンムービー方向。同じサンライズなら、復活のルルーシュと同じ。
敵にしても、ギアスみたいな能力使うは、新キャラは中の人被りしてたりする。
今更、強大な敵を打ち立てるわけにもいかず、テレビシリーズのように背景が薄い強化人間のパイロットに、敵の思想もデスティニーの縮小再生産。デスティニープランが上手く行った国なら、もう少しデメリットを描いて、不満分子がいる様子を描かなきゃキラ達の正しさは怪しいままで、やりようがあったと思う、核だってあんな乱発して放置したままなら、どこぞのハリウッド映画と変わらず、当初あっただろう非戦やら、ニュートロンジャマーの設定はどこへやら。まああらゆるテーマ投げて、愛で突破しようとする。
ラクスの母親?という背景も、掘り下げが甘く、シーゲル・クラインは穏健派なのでとってつけた背景に感じるし、よくわからないまま。ミケーレの行方を書いていないあたり続編の構想はあるのかもしれない。
ガンダムSEEDシリーズとしては、やはりデスティニーで扱いのよくなかったアスラン、シンの見せ場はしっかり作っていてよかった。
ただ本作の美点はストーリーになく、やはり、全編CGでヌルヌル動くモビルスーツで、既にハサウェイがあるとはいえ、ゾイドとかマクロスでかつて夢見たものがあったかなと思う。