このレビューはネタバレを含みます
「ガンダム」はオリジナルの名台詞だけをある種の教養(？)として知ってる程度。
……いつの間にキャラクターが瞳の潤んだ、おちょぼ口の唇ぷるぷるになったんだろう……なんか口の動きがおかしいな、とか、足音がカツカツうるせぇな､とかぼんやり鑑賞していたのだが……
規模の大きい戦争してるわりに､恋愛感情やそれに伴う嫉妬だけで話が進行していく。どのレベルで殺し合っているのだろうか。すぐに相手の愛をうたがって､気持ちがぐらつくと同時にウジウジと戦闘意欲を失くすキラくん。戦闘意欲をマックスで持続させるために､ここぞという場面で、エヴァから借りてきたような裸同然のぴっちりスーツでキラくんに密着するピンク髪の女(名前が覚えられない)！恋愛至上主義のうむをいわせぬパワーで敵を焼きつくす前に、「あなたをわかってくれる人は来世できっと出会えるわ」みたいなことを言うが……殺される直前に来世って言われても……｡そんなどろどろした感情で争いが絶えないから､遺伝子操作で決められた役割をきちんと果たす新種を創った話は吹き飛んで白紙に戻され、後には今年の初詣のおみくじで大吉なのに、「何度転んでも立ち上がり、正しい道を行け！ただ此の世限りの命ではない」と、暗に今生はあきらめろ！と書かれていたことを思い出した鹿が独りとり残された。
※数日前に実際に派手に転倒し、左手の親指を捻挫した鹿。何度転んでも、って物理的にかー！と、新たに気づいたばかりであった。
