面白かった!とても興味深かった!
“無限“について、分野の違う学者たちが独自の視点で語るドキュメンタリー。
宇宙×哲学は気になるジャンルだけど難解さも着いて回る。過度に理解を求めず興味本位で観たのが良かったのか、そもそも思ったより解りやすい親切設計だった。
勿論、内容自体は小難しい話である事に間違違いない。だけど知的好奇心をくすぐる!くすぐる!
ピコピコ シュールだったり可愛いかったりするアニメーションをはじめ、理解し易く映像化(図式化)されてるのは有難かった。とりわけ印象的でもあり、なるほど~でもあったのは“無限ホテル“。目からウロコと言うか、賢い人の考える事はやっぱり凄いなぁ…
あと“箱の中のりんご”も興味深かったし、思いがけず登場した日本型怪物“無限大”なんて愛嬌があってなんだか可愛い。
…流石に微積分なるワードが登場した時は脳が自動的に一旦停止したけど。笑
例えば海外に行った時に感じる日常の悩みのちっぽけさ。無限の論理からすればその何倍(無限倍?)も存在自体のちっぽけさを感じる。
無限に比べ人間の命は短い
意識や美しさ愛を知りそして消える
いわば宇宙全体が生きている
短い人生に与えられた意識という贈り物だ
無限は大きいのか小さいのか?
無限は早いのか遅いのか?
普段は考えもしない領域だし結局結論は出ないのだけれど、考え出したら興味に取り憑かれるのも解る気がする。論じる学者たちの目の輝きや熱のこもった見解がそれはイキイキとして感じられる。
人間の心とか気持ち、男女だってそうだけど、宇宙にしても、多分永遠に答えが出ないからこそ余計惹かれるし探究したくなるのだと思う。だからこそ映画の題材としても無限に描ける訳だし。
理系脳じゃなくてもワクワクがいっぱい!鑑賞後はちょっとだけ賢くなったような気がする。… 間違いなく気のせいだけど。
そして、ひとときノーラン監督の頭の中を覗けた… ような気がした。