タカシ

殺しの分け前/ポイント・ブランクのタカシのレビュー・感想・評価

4.3
間違いなく傑作。
とても67年の作品とは思えない。

ただ、ある種の難解さがあり、それ故公開当時のアメリカでヒットしなかったのもうなづけるし、またそれ故、多層的な解釈が可能なカルトムービーと化したのもうなづける。

原作も読んでおり、メル・ギブソンのリメイクも観ているが、本作に関してはその知識は邪魔にしかならないと思う。

ウォーカーは自分が受け取るはずだった分け前を受け取る為に行動しているように見えて、本当はそんなものはどうでもよく、自分のプライドを回復する為の戦いなのだ、的な解釈が果たして合っているのかどうか。

主演のリー・マービンはこの頃43才くらい。こんな43才、死んでもなれないよ‼

ちなみに point blank とは、(至近距離からの)直射、ぶっきらぼう、とのことです。
セルBlu-rayにて。15.11.08
タカシ

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