その昔、伝説の作品だという噂をネットで聞いてすぐさま渋谷のTSUTAYAまでVHSを借りに行ったハードボイルド・アクション。主演の銀行強盗パーカー(リー・マーヴィン)が渋い!😎
まるで鈴木清順の『殺しの烙印』の宍戸錠のように、事件に巻き込まれたり、組織に追われたり、闘ったり、逃げたりetcを繰り返すだけといった感じで内容性は希薄。
ストーリー展開がごちゃついているので観ている側としては何がなんだかサッパリ分からないのだが、形而上学的な哲学サスペンス?のような趣きの珠玉作。どこまでもカッコつけたフィルム・ノワールになっている。
ある意味、難解な『007 』映画でありやってる事はクリストファー・ノーランや押井守のアプローチにも近い。一貫してサイケな雰囲気の観念アート。
不穏なラストですーっと幕が降りる雰囲気がどこか後を引く、ミステリアスな強盗ハードボイルド・アクションの傑作。ジョン・ブアマン監督にとっても一世一代のカルト作と言ってよいのでは!?🤔