カトキチ

殺しの分け前/ポイント・ブランクのカトキチのレビュー・感想・評価

5.0
開始早々、タイトルバックと同時に主人公が撃たれ、その二分後に同じシーンがまた出てくるなど、当時のサイケブームに便乗したようなアバンギャルドな一作。しかし、中盤からは組織からもらうはずだった金をよこせと襲撃かける無骨なハードボイルドになるので、一応お話は理解できるようになってる。鈴木清順の『東京流れ者』のような妙な映画だが、実は清順のほうが一年前にこの手の映画を手がけてることに驚いた。そういう映画が求められる時代だったんだろう(といいつつ、清順は解雇されるわけだが)。編集はタイトでスピーディー、カルト化も頷ける傑作。TSUTAYAの発掘良作のコーナーにあるのでそこで観ることが出来ます。
カトキチ

カトキチ