カタパルトスープレックス

殺しの分け前/ポイント・ブランクのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

3.8
リー・マーヴィン主演のネオ・ノワール作品です。ドン・シーゲル監督『殺人者たち』(1964年)で殺し屋を演じたリー・マーヴィンがカッコ良かったので、別の主演作を「おかわり」しました😍

ヌーヴェル・ヴァーグに影響されてか、冒頭でカットアウェイが使われたり、途中でもフラッシュバックが入ったり。ヌーヴェル・ヴァーグが苦手なボクですが、呆れるくらい使われているわけではないので大丈夫でした。

内容は復讐劇で、ウォーカー(リー・マーヴィン)は友人のマル・リース、妻のリンに裏切られて9万3000ドルを失います。ウォーカーは裏切り者のマルから妻とお金を取り戻すことはできるのか?と言う話です。

リー・マーヴィン演じるウォーカーは『殺人者たち』と同様でプロの殺し屋です。「殺さずにぐだぐだ喋っている間に逆転される」パターンって映画で多くありませんか?あれ、よくわからないですよね。とっとと殺せばいいのに!ウォーカーは躊躇なく引き金を引くのがカッコいい!そうだよね!殺そうと思ったら何も言わずにバン!バン!バン!だよね!さすがプロの殺し屋!って感じです。

最終的にはマフィアのトップを全て相手にするのですが、全く動じない。冷静に殺していく。最後の最後までプロなんですよ。いやあ、カッコいい。リー・マーヴィンのゲキ渋な演技を楽しむにはとてもおすすめの作品です。