トロント国際映画祭でワールドプレミア鑑賞。音楽のレベルも高く、ロングショットを多用できるほどに練習を積まれた様子。
歴史は勝者が語るとはよく言ったもので、この作曲家の作品もナポレオンが上演を禁止したため知られていなかったとのこと。どこまで真実かはぼかされてしまったけれど、脚本もよくて（あるあるの展開ではあるものの）最後まで楽しめた。
しかし、この映画を英語で撮ることに意味があったのかは微妙。英語だからこそ、軽い相槌や仲間内の雰囲気など現代に通じる「気安さ」を表現できたのかもしれないが、果たしてそれがこの映画に必要なエッセンスなのか。It is preferred to speak in Frenchというようなセリフがあり、あまり馴染まないなと思ってしまった。
