白人と黒人の混血児"ムラート"でありながら、類稀なる音楽家としての才能でマリー・アントワネットをも魅了した18世紀フランス宮廷の寵児、ジョゼフ・ブローニュの伝記作品。
マリー・アントワネットを描く作品は沢山あるけど、この人の存在は全く知らなかった。この時代に肌の黒い人がフランス宮廷で活躍していたなんてびっくり。
しかもナポレオンが彼の音楽を禁じていたという事実にも更に驚いた。
フェンシングもヴァイオリンも一流の腕前、シュヴァリエの爵位もあって王妃からも寵愛を受けて「本物のフランス人」として自信満々だったけど、やはり混血児という事実に成功を阻まれてしまう辛さ…。
誰も彼も手のひら返しでひどい！
ムラートだから白人とは結婚できないし、黒人と結婚するには爵位を手放さないといけないって台詞にハッとした。
でもだからって人妻に手を出して妊娠させるのは良くない。その結果も悲しすぎる。
大好きなルーシー・ボイントンがマリー・アントワネットを演じていると聞いて観たけど、全く知らなかったジョゼフと歴史を学べて本当に観て良かった！
劇中のヴァイオリンも美しくて、クラシック音楽好きの方は音楽だけでも楽しめると思ういます。
