このレビューはネタバレを含みます
映画愛につまった作品。
移動をテーマにするカーワイ監督らしく、ロードムービーを軸に始まった本作だが、
映画って撮るの大変なんだよ、、
映画って上映するの大変なんだよ、、
映画館維持するのって大変なんだよ、、
と、ミニシアター巡りを通して表現されていく。
映画監督である渡辺監督を監督役で登場させたり、コミカルだけど、徹底的に映画を徹底している。
冒頭の新藤兼人、今村昌平の本など、映画の基礎をしっかりおさえていて、東京国際映画祭も受賞している監督でも、自主映画は厳しいのだとヒシヒシとつたわってくる。
それを悲壮感ではく、希望とコメディで伝えるあたりが日本映画の未来を少し照らしてくれてよかった。