いまいちブレイクしない映画監督(渡辺紘文本人!)が、日本各地のミニシアターに自分の映画を売り込みに行く。リアルなんだかフィクションなんだかよくわからないところが面白い。
そしてフィクション部分を担う平山ひかるさんが眩しい。
脚本に頼らない即興的な撮影スタイルながら、前作「カム・アンド・ゴー」では、イデオロギー対立を克服する希望を描いてみせた(たぶん)リム・カーワイ監督。
本作でも、スクリーンの中ではどんな想像だって実現できる映画の自由と、それに反して苦境に立たされているミニシアターの現実へ思いが、しっかり軸にあると感じました。見た目軽やかだけど。
重すぎると伝わらないことって、あると思うな。
映画好き、映画館好きの人、見てみて!
2023.03.04
★4.1→4.4