柚子次郎

全身小説家の柚子次郎のレビュー・感想・評価

全身小説家(1994年製作の映画)
4.1
日曜の朝にトヨエツがトーク番組に出てて
寺島しのぶの寂聴の映画に出るという。
「あちらにいる鬼」という映画の井上光晴
役ということで、それを聞いたらまたこの
映画が観たくなった。
原一男監督の大ファンで、中でも「ゆきゆ
きて神軍」と本作が1番好きだ。
虚構にまみれた大作家というのは人間臭く
てとても魅力的。
大体年寄りになってしまえば周りは死に絶え
て何でも都合の良いこと言ったもん勝ちだ。
この場合は親戚や幼馴染みが未だ生きて
いるのでバレてしまったが。
最後の瀬戸内寂聴のエロ弔辞には閉口する
が面白い映画です。
DVDでは特典映像に原監督と精神科医の
斎藤學先生の対談解説があり、これも
非常によかった。
原監督が寂聴の弔辞に鋭く突っ込むシーン
が流石だなと思う。
そう、瀬戸内寂聴は単なる生臭エロ坊主
なのになんで皆ありがたがるのか本当に
不思議だ。
柚子次郎

柚子次郎