大悪党ケイト・ブッシュを冴えない少女が逃してしまったことで親子で追う羽目になるSFウエスタン映画。
監督は「ワイルド・ボーイズ」のベルトラン・マンディコ。
マンディコ作品は本作が初めてでしたがこんな鬼才がいたとは…
内容はウエスタンロードムービーを下地にSF.ファンタジー.エロスを掻き合せたカルト作品となっております!
まず目を引いたのが独特の映像表現。
映像全体に広がる靄のかかったエフェクトは正にケイト・ブッシュのPVを思わせてくれます。
そんな映像に鮮やかなライトのグラデーションが合わさり唯一無二の映像表現に!
カミソリやベルトバックルが怪しげに光る演出はパノス・コスマトス監督を思わせますね(笑)
次に世界観。
女性しかいない恐らく未来の地球が舞台(違ったらゴメン🙏)
開拓時代とSFファンタジーを合わせた素晴らしい世界観です。
ファションも個性的で半裸に毛皮コート、ウエスタンハット姿のガンマンとかチョーCoool
他にもタバコの変わりに毛虫を蒸したり、怪獣の体液でお風呂入ったり細かい所を拘ってます(笑)
中盤になるとやっと男性が登場!
しかし陰部が触手でございます(汗)
監督さん頭の中ヤバいって…
建物や遺跡などのオブジェもCGに頼らず大掛かりなセットで表現。
出来もさることながら神秘的かつグロテスクなデザインがツボにハマりました!
正直、癖しかない作品ですがカルト映画好きなら見なきゃ損な一品です。