ゆのは

ヒトラーのための虐殺会議のゆのはのレビュー・感想・評価

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)
3.5
ユダヤ人問題の
「最終的解決」実行の
発端とも言える
ヴァンゼー会議の全貌を
明らかにした作品。

ホロコーストについて
中途半端な知識で鑑賞すると
置いてけぼりを食らう。

ストーリー性はなく
ドラマチックでもない。
誰かに感情移入することもなく、
完全に客観的な視点から
観ることになり、
何度か寝落ちしかけたが、
見応えのある内容だった。

映画として面白いかは
さておき、観て損はないだろう。

大量虐殺を企てている
とは思えないほど、
淡々と繰り広げられる会話劇。
これが実際に行われたと
思うと恐ろしい。

ユダヤ人を虫螻同然に扱い、
異論を唱えるとしたら
自国や自身が管轄する
機関への影響ばかり。

ユダヤ人を虐殺することに
反対するものは
誰一人としていない。
むしろこれを正義として
捉えているようだ。

私の拙い知識では
理解しきれなかった
ところも多いが、
ホロコーストについて、
首謀者側の様子を
こんなにもリアルに描いた
作品を観たことはなかったため、
とても勉強になった。

しかし、精神的負担が大きく
情報量が多過ぎたため
鑑賞後は少々疲れた。
ゆのは

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