叫び

ヒトラーのための虐殺会議の叫びのレビュー・感想・評価

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)
4.2
映像は地味で特に事件も起きず、会議してるだけの映画。だが、これは底知れぬ恐怖を感じる。淡々とした映像がより恐怖をひきたてる。
 歴史上、ヴァンゼー会議と呼ばれる、ナチスがユダヤ人問題の最終解決を決定した会議の議事録を元に当日の会議を再現した映画。淡々と語られる、1100万人のユダヤ人の最終解決方法。なぜ銃殺ではなく、ガスなのか?兵士の精神衛生の為だと。
 ただただ会議してるだけなのに、凄い映画になってしまった。全編セリフはドイツ語なので集中力が必要かもしれない。
 但し、議事録があるから、この内容が真実とは限らない。わざわざアウシュビッツの気密性の高くないガス室でツィクロンBという殺虫剤を使用する理由がいまいちピンとこない。もっと即効性のあるサリンとかで良かったのでは?ここまで非情に淡々と綿密に収容所に輸送する手順を決め、次々と虐殺することに決定したのに、わざわざ効果の低いツィクロンBを選んだ合理的な理由ってありますか?教えてエライ人!シラミ駆除の為じゃないんですか?わざわざ殺す人にシラミ駆除の殺虫剤をかける理由も説明できない。ホロコースト自体は否認はしないが、連合国側のプロパガンダがあったのは間違いないと思っている。
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