すあま

ヒトラーのための虐殺会議のすあまのレビュー・感想・評価

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)
3.7
国の今後を決める会議が開かれた。
会議はある重要問題の最終解決のためであり、参加者は内政、外交、軍事と様々な部署のトップ達。
部署間での対立がないことは無かったが、会議自体は滞りなく進む。
しかし解決策が見えたあたりで重要な視点がこれまで見過ごされていたことに気づき、行き詰まりピリつき出す会議室。
と、そこにある若手が鮮やかな解決策を提示したことで、全ては丸く合意され、無事会議は問題の最終解決という目的を達成した。

-この若手こそアイヒマンであり、彼が提示した鮮やかなソリューションこそ収容施設でもユダヤ人のガス室処分であった。

参加者は誰一人露悪的ではなく、それぞれが仕事人として、自分の部署や任務と問題の最適解を考えいた。
ただそこに誰もユダヤ人の命を考えていなかっただけなのだ。
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