凪

正欲の凪のレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.8
お前らが想像できないような人間がこの世界には沢山いるんだよ─
あなたが信じなくても、私たちはここにいます─

多様性の意味を改めて考えさせられますね。不登校の小学生がYouTuberになるのはダイバーシティの範疇で、水に欲情するのはアブノーマルになってしまう。結局、私たちも自分の受け入れられる「多様性」を選別しているのかもしれません。

去年、話題になっていた頃に原作を読みましたが、忠実に映像化されていた印象です。ただ、上映時間に合わせて所々省かれている部分があります。そこに関して特段不自然さは感じませんでしたが、どうしても原作の雰囲気を掴みづらいところはありますね。

配役については、私のイメージとは少し違いました。具体的に誰がとも言えませんが...。ただ、磯村勇斗と稲垣吾郎は、それぞれ佐々木佳道、寺井啓喜の雰囲気に合っていたと思います。
凪